基本的に、私、寝るのが怖いです。
夜になると、眠らないといけないっていう概念も分からないし。
昔の人は明かりもないし、暗くなったらすることもないから、寝たほうが合理的だったと思うけど、今の時代、睡眠が取れるならいつでもイイと思う。
特に、週末とかは月曜日まで生きれるのかなー??とか思ったり。
はっきり言って、平日2時、3時に寝るのだって無理やり眠ってるし。
本人がそれでサイクルできてるんならいいんじゃないかな?
寝ろ、寝ろっていうけど、それはなんの心配もない健康な人のことであって、死の恐怖にさらされたことのない人たちがいう言葉だよね。
私は毎朝、日の光を浴びて『よし、生きてた。』と思う。安心する。
多分、幼い頃のトラウマも原因の一つかもしれない。
幼い時はひどい喘息持ちでふとしたキッカケですぐに息が出来なくなった。
夜中苦しくて起きても、親に気を使って我慢できるなら我慢して、そうして朝を迎えることも多かった。不思議と朝になると治まるというか、やっと呼吸が元に戻った。
夜中じゅう息苦しさと戦って、『大丈夫、大丈夫。すぐに楽になるから』って唱えながら、少しでもパニックになると酷くなるから、自分に言い聞かせて、戦った。
幼いながら、精神が弱いからそうなるんだって思ってた。
それでも我慢できなくて、
母を起こすと舌打ちされて『自分で病院いけ!』って怒鳴られることがあった。なんやかんや病院には連れて行ってくれたけど、家での言葉とは正反対に、看護師さんの前で私に愛想良く接する母に虫唾が走ることもあった。
反対に、当時の育ての父は私の前では何も言わずに、ただ病院に連れて行ってくれた。喘息の治まった帰りには、冗談一つで笑わせてくれた。
でも、大抵は母を真夜中に起こして病院に連れて行ってもらった。その度に『また?』っていう顔をされた。でも、それも仕方なかったかもしれない。あの時の喘息は本当に頻繁で、我慢することも多かったけど、我慢できない時も多かった。
何日か発作が続くと、息が出来なくて耐えることは難しかった。苦しくて喉を掻きむしったり、のたうちまわったりした。限界の限界まで堪えて、それでももう無理!っていう時だけ起こした。私なりに精一杯耐えて、『起こすか?起こさないか?』悩みに悩んだ上で起こすのに、起こす度に嫌な顔をされて、夜、眠る前に『今日も喘息になるのかな?なりませんように!』って思いながら眠りについて、夜中、やっぱり苦しくなって起きた時、『また起こさないといけないのかな?』って考えて泣いた。
何回も空を見上げて、神様に『早く発作が収まりますように』『また病院に行きたくないから、みんなが起きてから病院に行くから』ってお願いをしていた。
発作に耐える時、肩で息をするから朝にはぐったりしていたけど、それでも何もなかったふりをして学校に行った。
小学校高学年の時に、腎臓の病気になって、一年間入院をした。
夜になると、寂しくなって色々考えたりもした。思えば、初めて自殺を考えたのもこの時期だ。
今は、自殺なんて言葉にするのも馬鹿馬鹿しいけど、当時は真剣に、自分は親や妹たちに迷惑かけてばかりでどうしようもなくて、ここから飛び降りたらどうなるかな?とおもったこともある。
とにかく夜は寂しかった。消灯時間になると電気を消しにくるのだが、その時に、『今日もお見舞いなかったなー』って思ったり。
退院してしばらくは喘息の発作も少なくなって、中学生の頃には、スプレータイプの喘息を抑える薬をもらっていたから、喘息を耐えることもなくなった。
逆に、頻繁に使うなと言われてたのに少しでも苦しくなると使ってしまって、それが心配だったけど。
小児喘息だったから、高校生になると発作はほとんどなくなった。
高校を卒業して、社会人になってからは喘息の発作はない。
しばらくはなんの心配もせずに、夜を迎えていた。
再び、夜が怖くなったのは本当にごく最近のことだ。
透析を始めてからだと思う。
とにかく、その頃から眠るのが恐怖だった。とにかく眠ったらダメだと思っていた。
昼間は透析に行って、帰って来てバイトに向かった。
身体が辛い日もあったけど、家で横になると、母に嫌味を言われるので、それが物凄く嫌で辛くても何もないふりをしてバイトに行った。
朝になると、ゴミ捨てや飼ってたペットのトイレ掃除とかをしないと行けない。眠ると起きれないから、朝方まで起きて、全てを終わらせて眠った。
それでも家で落ち着いて眠ったことはない。どんなに疲れて眠っても叩き起こされた。
眠る暇なんてなかった。
そんな生活で3年ほど過ごした。
今は、引っ越してバイトも変えてるけど、全く眠れない。
前の生活から抜け出せないでいる。
眠ったら、何が起こるか分からない。
私が眠っても良いのだろうか?
眠ったら何も分からない。。。
そんな恐怖がある。
別に何も悪いことはない。ただ、眠ったらいけない。という生活が長過ぎて、眠れないだけなのかもしれない。
ただ、いつも眠る前に、本当に眠ってもいいのか?って考えてる。
そうすると、眠ったらダメだ。と思う。
喘息の話とか関係ないのかもしれない。でも、夜が嫌いなルーツはそこにある。
だから、無理に寝ろ、寝ろと強制するのはやめて欲しい。
寝る時は眠っている。
それでいい。
私だって、夜に眠れない葛藤はある。
けど、目をつぶるのが怖い。
だから、眠れない。でも、眠くなったらねむってる。
身体に従ってるだけ。
眠りたくもないのに、無理やり眠ることが出来ない。
寝ることが趣味の母には何一つ伝わらない。
世の中が全部自分と同じサイクルであるべきだと勘違いしている。
私が、夜、眠らない理由さえ考えたこともない人だから。というか、その理由も全く持って理解不可能だろう。
お願いだから、私に干渉するのはやめて欲しい。って、堂々と本人に言えたらいいのに。
多分初めあたりで、ぶちぎれてもう話も出来ない状態になるだろう。
この人は、私たち子供を個人として見るのではなくて、奴隷か召使いかだと思ってるようだから。口答えをしようものなら、即、手が出る。
感謝しろなんだのと怒鳴り散らすだろう。
だから、一生この人には、私の本心は明かさない。一生、本当のことは言わない。上辺だけ繕って生きていく。
それでいい。
こんな風に思うのは、私が甘えてるからなのかな?こんな風に、周りに気を使えないから、みんなに合わせて生活をしようとしない私が甘えてるのかな?
いや、そうではないはず。
私は、私なりに考えて生きてる。この人の言いなりになって生きるのが正しいことではない。
私は私で生きることが、正しい。
周りに気を使って、周りがそうしてるからそうやって生きるなら、ただのからくり人形と同じ。
今はこれでいい。
自然に変わるなら、変わってる。
それでイイと思う。
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